「情報を食ってるんだ」の逆、「無情報ラーメン」を作る

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こんばんは、何???です。

突然ですが、皆さんは上記の文章を見たことがあるでしょうか?

これは『ラーメン発見伝』という漫画にて登場人物である芹沢達也が言ったセリフであり、「実際にはほぼ存在していない味の事を『ある』と勘違いする」客の事を皮肉った一文です。

詳しい経緯としてはこんな感じ。実際には鮎の味なんてわからないのに、「鮎が入ってるんだよ」と自慢げに語る客のことをバカにしているわけですね。

人間の脳って単純なもので、『この味です』って断言されたらなんかそんな気がしてくること、実際ありますよね。例えばかき氷のシロップってもろそれらしいですし。

でもやっぱどうしても勘違いって起きちゃうじゃないですか。そんな自分の舌に自信なんてありませんし。どうしても「鮎入ってます」って言われたら「へ~鮎入ってんだ」って思っちゃうじゃないですか。

でも皮肉られるのって嫌じゃないですか。

じゃあどうするか?

そう、その通り。

「マジで何の情報も入っていないラーメン」を作ればこれって「情報を食ってない」ことになるんじゃないか?

という事で今回は「情報を食っているんだ」のカウンターとして、食べても何も情報を得る事が出来ない虚無、「無情報ラーメン」を作って行こうと思います。よろしくお願いします。

材料紹介

それでは早速作っていきましょう。

ビックリしたでしょう。いきなりカッターシャツ青ネクタイが出てきて。およそラーメンを作る格好じゃありませんからね。ラーメンを作るにしては色が鮮やかすぎますからね。

さて、まずは材料を紹介しましょう。

ビックリしたでしょう。めちゃくちゃ社会人のカバンが出てきて。およそラーメンを作るやつの持ち物ではありませんからね。これで買い物行きましたからね。スーパーの人もビックリしたことでしょう。「え?営業来た?」ってなったでしょうね。

ビジネスバッグから「チャーシュー、メンマ、煮卵」を出すの、多分これが最初で最後でしょうね。ラーメン屋の営業にならない限りもうこんなこと二度とないでしょうからね。

このラインナップ見た時、レジの人なんて思っただろうな。「え?営業マンかと思ったらラーメンマン来てんだけど?」ってなってたかもな。「残虐超人の総帥来てんじゃん」ってなってたかも。それか普通に「え?ラーメン屋の営業来た?」ってなってたか。

調理パート

では調理に移っていきましょう。まずは具材をそっとまな板の上に並べて…….

アッ!!!!!!

はい。木っ端みじんにしてやりました。ざまあねえな。

というのも今回は食材の情報を限りなく減らすために、食材を粉々にすることによりすべての食感を抹消していきます。どうしてそんなひどいことを。

なので丸くてキュートな形をしていたチャーシューも……

こうです。

そして卵もこう。全然関係ないけど「丸くてキュートな形」って絶対チャーシューじゃなくて卵に対して言うべきだったよな。

そしてこれでは味がラーメンに寄り過ぎてしまい、情報量が増えてしまうので……

辛みであるキムチを粉々にして情報を錯綜させます。まさか「情報を錯綜させる」って言葉を日常生活で使う時が来るとは。ハッカーかよ。

さて、情報量を下げるため具材を粉々にしたわけですが、これだけではまだ足りません。なんでかっていうとまだもあるから。

ということでこれを

これで

こう。

でこれも

こう。

これで味付けは完璧ですね。なんてったってスープと同じ味ですから。どれが具材でどれがスープかわかんなくなること請け負い。

ちなみにカットしていますが、今回作るラーメンのスープは「みそ味+豚骨醤油味」です。違う味のものをまぜこぜにすることで、飲んでも何かよく分からんスープが作れるわけですね。ドリンクバーとかと一緒の要領です。

あとトドメとして味付け海苔を材料として使っておきます。これを使う事によりそもそもの色が真っ黒になるので中に何が入っているのかの情報も阻害できるという訳ですね。

見た目最悪すぎますね。スラム街で食える一番美味い飯?

僕普段ラーメン屋で働いてて、そこでの作業で「グリルストッキング」っていうすべての生ごみが集まる最低の箇所を掃除しないといけないことがあるんですけど、大体こんな感じですね。色合いとか。内包物とか。え?じゃあ俺最低の飯を作ったって事?

じゃあ混ぜていきますね。混ぜ機もこんなワンチャン賭ければ食える飯じゃなくて生クリームとか混ぜたかっただろうな。

さて、それではある程度混ぜ終わったので……

事前に沸騰させていた味噌豚骨醤油スープ(海苔入り)にこの史上最悪の流動食と……

事前に粉々に刻んでおいた中華麺を入れまして。

いや~すべてを粉々にしておいたおかげでぱっと見何を作っているのか本当に分かりませんね。今のところ通りすがりの人に魔女と疑われても何も反論できない状態ではあるんですけども。

さて、これでほとんどすべての工程が終了しました。後やる事と言ったら、

激熱げきねつで全ての具材を溶かし尽くすくらいか。

~10分後~

完成しました。排水溝の中?

実食

という事で完成したので早速食べていきましょう。

あと一応ラーメンなんで箸とレンゲ持ってきたんですけど、これいる?特に箸。

それではいただきます。

引き上げても何も見た目が変わりませんね。幸せな幻覚を見せられて間に食う飯って感じの見た目です。

ただ匂いは存外悪くないですね。正直匂いもグリルストッキング(前述:すべての生ごみが集まる最低の箇所)みたいになるかと思ったんですけど、意外と平気。ただグリルストッキング(前述:すべての生ごみが集まる最低の箇所)そのものではないんですけど、この匂いグリルストッキング(前述:すべての生ごみが集まる最低の箇所)付近で嗅いだ覚えがあるのでおよそいい匂いではないんでしょうね。僕は鼻がもうダメになってるから平気なだけで。

文句言っても仕方ないのでいただきましょう。

アガ

バカウマいんかい。

ちょっとごめんなさい、冗談じゃないくらいウマいです。完成しちゃった。俺が作れる中で一番ウマい料理が。

で具体的な味なんですけど、まず鍋のシメで作るおじやを想像してください。スープは豚骨か、豚骨醤油か。しかも特別ウマいやつ。食いたくてしょうがない時に急いで作ったやつを想像してください。

想像しましたね?それの、

10倍ウマいのがこれです。

本当に「鍋のシメで作ったおじやを極限までウマくしたもの」としか言いようがないですね。こってりとしたスープに具材がドロドロに溶け込んだ結果、完全に鍋の最後の方と同じ味になってます。しかも具材がそれぞれしっかりとした味を持っているので互いに邪魔しあうことなく混ざり合ってますね。まぁ何が入ってるかは分かんないんですけど。全部ごちゃまぜにしたから。というかこれ「入っていると言われるものと実際の味が違う」って点だけ見たらほぼ濃口らぁめんなのでは?

ただこれ味がめちゃくちゃ濃い。おそらく濃口らぁめんの比じゃ無いくらいには。バカが好きな味すぎる。多分これ食ったら芹沢さんぶっ倒れると思います。怒りとあと高血圧のせいで。後これラーメンじゃないかも。激ウマのおじやかも。

……てかこれちょっと待てよ?

↑チーズ

ヤバウマ。

あ~ダメだこれ。もう何やってもウマいわ。どう転んでも失敗はない。

一応マズかった時味をかく乱させるために準備しといた唐辛子もかけてみますか。

ドカウマ。

最強の飯作っちゃったわ。

おわり

ということで「無情報ラーメン」を作ろうとした結果、「激ウマバカ味おじや」が完成してしまいました。これは成功なの?失敗なの?

ただ味は本当に美味しいので皆さんも是非作ってみてください。見た目はもうほぼグリルストッキング(前述:すべての生ごみが集まる最低の箇所)ではあるんですけども。

あと箸は使いませんでした。それでは。