ローレゾリューション・タイムトラベラー

特集

報告書#014
無我夢中で森の中を走る。結構遠くまで来てしまったようで、今私たちがどこにいるのかが全く分からない。
開けた空間の中に廃墟を見つけた。後ろから誰かが来る気配がしたので、一度この中に身を隠すことにした。

外のボロボロ具合からは考えられないほど小綺麗で、いろんな建物が入っていた形跡がある。
私たちは入り口の陰に身を潜めて誰かが通り過ぎるのを待った。

――30分ほど経ったが、人はおろか動物すら通り過ぎることはなかった。
見間違いだったのかもしれないと思いドアに手をかけたが、押しても引いても開かない。どうやら閉じ込められてしまったようだ。

だが問題はない。なぜならほかの記憶から記憶へ瞬間移動できるのだから。いつも通りの手順を踏んで瞬間移動をしようと試みるが、どうもうまくいかない。普段なら一発で移動できるのに。
めげずに何度も挑戦していると、暗闇の中からうめき声、そしてずるずると這い寄ってくる音が聞こえた。

さっきは気のせいだったが、今回は違う。確実にいる

【備考欄】
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