決して銃口を覗かないように

polterium

12月22日。

毎年この時期になると、気分が沈むのはきっと私だけではないでしょう。

人とのつながりが恋しくなり、その日ふと思い立って、近所のフリーマーケットへ足を運びました。

そこで見つけたのが、このインターネットチャカです。

フリーマーケットを見て回っていたら後ろから老婆に声を掛けられ、ちょうど持っていたトミカの救急車と交換しました。

どう使えばいいかわかりませんでしたが、とりあえず自分に向けたり周囲に乱射したりして遊んでいました。

が、ある日ふと思い出しました。

チャカを受け取るときに言われた言葉です。

こんな不穏なことを言われていましたが、今まで忘れていました。

おさるのジョージ並みに好奇心が旺盛な私は、当然ネトチャカの銃口を覗き込みました。

覗き込んだ先からは、飛行機と瓶のコーラが見えました。

インチャの銃口からです。ありえない。

なんの接点もない二つが、虹のような道を飛んでいくのです。

驚いて私はすぐに目を背けましたが、好奇心と期待が心をとらえて離しませんでした。

この飛行機と瓶のコーラの行く末がどうにも気になってたまりません。

私はもう一度、タカの銃口を覗きました。

そこにはメンヘラの製造工場がありました。

それ以外言いようがありません。

工場からメンヘラが製造されては、一列になって何処かへ向かっているのです。

ぞろぞろとメンヘラが列をなす様は、まるでアリの行列のようでした。

このメンヘラたちと万が一にも目が合ってしまったら……。

そんな恐ろしいことを考えつつ、私は数分見入ってしまっていました。

ふと我に返り、慌ててまた銃口から目を離しました。

しかし、妙に引き付けられるのです。

気が付けば、またタネチャの銃口をまた覗き込んでいました。

そこには、折り鶴の群れがありました。

千羽鶴とも言い難い数の折り鶴がこちらに向かってくるのです。

押し寄せてくる折り鶴の大群に、抑えきれない恐怖心が湧いてきました。

大慌てで銃口から距離を取りました。

しかしまた、吸い寄せられるようにタートチの銃口を覗きこんでしまうのです。

これで最後にしようって決めたんです。

絶対に見続けたら良くないものだからって。

でもその最後が良くなかったんです。

私はそれを見たとき、恐怖とも嫌悪ともつかない感情に襲われ、気が付けば涙を流していました。

永遠にも感じるほどの長い間、私はその目を見つめ、その目は私を見つめていました。

その目が私に訴えかけるのです。

インターネット中に溢れる、すべての悲嘆、激昂、憎しみ、絶望。
それらの感情が渦を巻き、私に襲いかかってきました。

ようやくトチャから目を離せたとき、私の心はもう限界でした。

もうこれ以上、このイネッをこの家に置いておけません。

私はイッカを再度手に取ると、そのまま身一つで家から飛び出しました。

そのまま駆けて、着いた先の公園のベンチにそっとそれを置きました。

私には早すぎる代物でした。

コレはここに置いていくことにします。

あとは次の人に託しました。

いつか誰かがこのインターネットチャカを救ってくれることを信じて………。

どこをどう歩いたか覚えていませんが、気が付けば家の玄関の前に立っていました。

一仕事を終えた気持ちで家の中に入り、ふと机を見るとソレが置いてありました。

ソレからは逃れられなかったんです。

??「きょうは、いんたーねっとちゃかについてかいせつしていくんだぜ。」

??「いんたーねっとちゃかってなんなんだわ?」

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